お知らせ

農作業が始まりました  農福連携のスタートです

20日から、弊社アプリコも安曇野市明科地区で農作業を始めました。

指導員が付き、3人の利用者がワイン用のブドウのせん定や収穫などに汗を流しています。台風10号の上陸も合わせて大急ぎの作業でした。

農作業は通年、行われ、農業と福祉が連携する「農福連携」とも呼ばれて期待されています。

障害者の農福連携の目的は、就労の場の確保や働くことを通して生きがいを提供することにあります。

「農福連携」という言葉は、2010年ころから一般的に浸透が広まっています。

農福連携に取り組む方法は、▽障害者を直接雇う方法▽障害福祉サービス事業所に農作業を請け負ってもらうーの2つがあります。ちなみに弊社は後者になります。

障害福祉サービス事業所とは、障害者に対する支援を行う施設のことです。 その中には、障害者が支援スタッフと一緒に生産活動を行うところもあります。

初日から参加している弊社の50代男性利用者は「もう暑くて大変です!」と話し、一日目からせん定やネット掛けに励んでいました。休憩は昼食時間の60分のみで、他は水分補給やトイレなど適宜取れるという事です。くれぐれも熱中症に気をつけてください。

農福連携に将来性はあるのでしょうか?

▽人材の確保ができる=農業は就労人口が減少しているだけでなく、高齢化も進行。その中で、農業の担い手不足を、どう補うかが大きなカギとなっています。働く場を求めている障害者などを受け入れることで、必要な人材を確保できれば、農家にとっては大きなメリットになります。また、障害者側からしても働き先の確保にもつながるので、お互いにとっての「ウィンウィン」な関係と言えるでしょう。

▽経営規模や栽培規模を大きくできる=働き手が増えることで収益性は上がります。すると今後の規模拡大にも期待できます。限られた人数では補えなかった作業もでき、経営者としての仕事にも時間を割けるようになっていくのです。

▽農地管理や維持へのつながり=農地が使われずに放置されている耕作放棄地の増加は、農業の就業人口の減少高齢化にも深く関係しています。農地を維持するためには作業を行える人手が必要です。
障害者などを受け入れることで、農地を管理して、維持していくことにもつながります。

農福連携のデメリットは一体何でしょうか?

▽適切な技術指導=障害者の方々が抱える特性は、個人それぞれです。障害者の方が栽培に関わるすべての作業をこなせるとは限りません。できること、できないことを見極めた上で依頼します。業務を依頼する際には、根気の良い指導が求められます。

安定雇用の確保と技術習得が必要=農作業は天候などで状況が左右されます。作業ができる日もあれば、できない日もあります。継続的に仕事を依頼できないと、障害者が技術を覚えるのに時間がかかります。

安全面への配慮=農業は時として農業機械や農機具などを使うこともあります。安全に作業をするには、その使い方や操作方法などを、障害者や付き添いの指導者に分かるように説明しなければなりません。

弊社は、まだまだ、よちよち歩きの域を出ませんが、松本地方では各種A型事業所などが取り組み始めて効果を出している事業所もあるようです。

出典

https://inochio.co.jp/column/48

農福連携とは?現状やメリット・デメリットを解説