精神障害者も旅行に行きたいっ!前編
秋は旅行シーズンですね~!
かつて「そうだ 京都、行こう。」というJR東海のコマーシャルがありました。
美しい京都の風景や文化を題材に、人々の心に響くキャッチコピー。
映像、音楽で多くの人々に都への旅をうながされました。
今回は誰もが、すべての人が旅行を楽しめる観光施設などを整備されている「ユニバーサルツーリズム」という新たな試みを紹介します。
ユニバーサルツーリズムとは?
ユニバーサルツーリズムとは?
年齢や性別、国籍や障害の有無などにかかわらず、すべての人が快適に旅行を楽しめるように、観光施設や交通機関などが整備されている状態を指します。
一見すると関係ないように思われるかもしれませんが、実は深いつながりがあります。
精神疾患とユニバーサルツーリズムの関連性
精神疾患を抱える人にとっても、旅行は心身のリフレッシュや新たな体験を通して、生活の質の向上につながる可能性を秘めています。
ですが精神疾患によって、人混みや新しい環境への不安、集中力の低下や疲れやすさといった症状が出ることがあり、旅行をためらう人も少なくありません。
今後の課題と展望
精神疾患を持つ人だけでなく、高齢者や障害者など色々な人々にとって重要な概念です。
しかし現状では精神疾患に対する理解が十分でないこと。
また、制度的な整備が遅れているなどの課題も残されています。
今後、精神疾患を持つ人たちが安心して旅行を楽しめるよう、次の取り組みが期待されています。
精神疾患に関する理解の促進
精神疾患に対する偏見をなくし、多様なニーズを受け入れる社会づくりが重要です。
観光業界における人材育成
精神疾患を抱える人への対応に関する研修を充実。
「心のバリアフリ」ーを推進する人材育成が求められます。
制度的な支援
旅行費の補助や、精神疾患を持つ人向けの旅行商品開発など、制度的な支援の強化が必要です。
精神疾患を持つ人に与える効果
アクセシビリティの向上
車いすや聴覚障害者向けの設備だけでなく、精神疾患を抱える人にとっての「心のバリアフリー」も重要です。
例えば静かな空間や避難経路を明らかにすることなど、安心して旅行を楽しめる環境づくりが求められます。
※アクセシビリティ=あらゆる人々が、その人独自の状況や能力に関わらず、ある物事やサービスを平等に利用できる状態を指します。
情報提供の充実
旅行前に目的地や交通機関に関する情報を詳しく把握することは、不安を軽くしスムーズな旅行につながります。
精神疾患を抱える人向けに、分かりやすい情報提供が不可欠です。
心のサポート
旅行中に困ったことがあった場合、相談できる窓口やスタッフの配置が重要です。
心のサポート体制が整っていることで、安心して旅行を楽しめます。
多様なニーズへの対応
精神疾患の種類や症状は人それぞれです。
一人ひとりのニーズに合わせた柔軟な対応が求められます。
ユニバーサルツーリズムが精神疾患を持つ人に与える効果
心のリフレッシュ
新しい環境や体験を通してストレスを解消し、心のリフレッシュが期待できます。
社会参加
旅行を通して社会とのつながりを感じ、孤立感を解消することができます。
自己肯定感の向上
旅行を楽しむことで自己肯定感が高まります。
そして自信を持つことができるようになります。
ユニバーサルツーリズムの主な特徴
誰にでも開かれた旅行
年齢や身体的な特性、国籍などに関わらず、すべての人が安心して旅行を楽しめることを目指します。
バリアフリー化
移動や宿泊、観光施設など、旅行に関わるあらゆる場面でバリアフリー化を進めます。
情報提供の充実
バリアフリー情報や旅行に関する情報を、多言語で分かりやすく提供します。
心のバリアフリー
スタッフの意識改革や研修を行い、心からのホスピタリティを提供します。
(後編に続く)