「ストローク飢餓型万引き」ってご存知ですか?
「イット!」11月6日放送のニュースによると東京・江東区の無人古着販売店に万引き犯が来たそうです。
映像を見る限り、容疑者は帽子と布で顔を覆い、辺りを見渡していました。
かなりキョロキョロしながらも、おどついた感じでした。
そして、その容疑者は派手な色のナイロンのパーカーを持ち去ったそうで、警視庁が行方を追っているそうです。
アプリコも安曇野市穂高に無人古着店を開店しましたが、利用者らで連日、防犯カメラを見ています!
最近、精神疾患と万引きの関連性についての議論が増えています。
特に「ストローク飢餓型万引き」という言葉が注目されています。
今回は、このテーマについて深く掘り下げてみたいと思います。
こうなる前に、松本市島立にあるアプリコに来て、古着を扱うなどの体験をしてみませんか?
ストローク飢餓とは?
ストローク飢餓と万引きの関係性
「ストローク飢餓」とは心理学用語です。
人が「他人から承認や肯定的な感情表現(ストローク)を求める欲求が満たされない状態」を指します。
ストローク飢餓状態にある人は承認欲求を満たすために、万引きなどの非行に走る可能性があります。
盗んだものを隠したり、誰かに見つけられたりすることで周囲の注目を集めようとする心理が働くことがあります。
この状態にある人々は、他者との関係が希薄であるため、自己表現の手段として万引きを選ぶことがあります。
万引きは一時的な満足感をもたらすかもしれませんが、長期的には自己評価をさらに低下させる結果となります。
ストローク飢餓型万引きについて
なぜストローク飢餓型万引きが起こるのか?
愛情不足
十分な愛情を受けてこなかった人や、現在でも愛情に飢えている人は、
万引きをすることで「誰かに見られている」「必要とされている」という感覚を得ようとする場合があります。
承認欲求
周囲から認められたい、注目されたいという強い願望を持つ人も、万引きによって達成感を味わうことがあります。
自己肯定感の低さ
自分自身に自信が持てず、価値を感じられない人は、万引きを通して「何かを手に入れた」「やった!」
という成功体験を得ようとする場合があります。
ストローク飢餓型万引きの特徴
計画性がない
欲しいものが明確にあるわけではなく、衝動的に物を持って出てしまうことが多いです。
罪悪感
万引きをした後には、強い罪悪感を感じることが一般的です。
繰り返す
一度万引きをしてしまうと、また繰り返してしまうことがあります。
ストローク飢餓型万引きと一般的な万引きの違い
一般的な万引きは金銭的な理由や、欲しいものを手に入れるための手段として行われることが多いですが、
ストローク飢餓型万引きは、心理的な要因が大きく影響しています。
ストローク飢餓型万引きへの対処法
専門家への相談
心理療法士やカウンセラーに相談することで自分の心の状態を客観的に見直し、
問題解決の糸口を見つけることができます。
周囲への相談
家族や友人など、信頼できる人に相談することも有効です。
ボランティア活動
人と関わることで、自己肯定感を高めることができます。
趣味を持つ
趣味に打ち込むことで、ストレスを解消し、心の安定を図ることができます。
大切なのは一人で抱え込まずに、誰かに相談することです。
注意点
ストローク飢餓型万引きは、本人が自覚していない場合もあります。
万引きは犯罪であり、決して許される行為ではありません。
万引きと精神疾患の関係性
万引きには様々な要因が考えられており、精神疾患もその一つです。
精神疾患と関連が深いとされる万引きのタイプとしては、次のものが挙げられます。
クレプトマニア(窃盗症)
衝動的に物を盗み、それを隠したり捨てたりする行為を繰り返す精神疾患です。
盗む行為自体が快感や興奮をもたらすという特徴があります。
その他の精神疾患
抑うつ症や双極性障害、境界性パーソナリティ障害など、
色々な精神疾患が万引きと関連している可能性があります。
これらの疾患では衝動のコントロールが難しくなったり、
自己肯定感が低くなったりすることがあり、それが万引きにつながる場合があります。
治療
万引きの治療は、原因となる精神疾患の治療が中心となります。
薬物療法、認知行動療法などが行われることがあります。
グループセラピーや自助グループに参加することも有効な場合があります。
注意点
自己診断は危険です
万引きの原因は一人ひとり異なります。
ご自身の症状が気になる場合は、必ず専門医にご相談ください。
周囲の理解と支援
万引きをしている本人だけでなく、周囲の理解と支援も大切です。
再犯防止
万引きは再犯率が高い傾向にあります。
治療を継続し周囲のサポートを受けながら、再発防止に努めることが重要です。
万引きの種類とその特徴
万引きは、いくつかのタイプに分類されます。
これらのタイプは、万引きの動機や背景を理解する上で重要です。
主なものとしては以下の5つがあります。
生活困窮型
経済的な理由から万引きをしてしまいます。
社会的孤立型
孤独感から万引きを通じて他者とのつながりを求めてしまいます。
精神疾患型
精神的な問題を抱え、万引きがその表れとなります。
女性高齢者
社会的な孤立や経済的な困難から万引きを行うことがあります。
若年者
若者特有の心理的な問題から万引きを行うことがあります。
万引きの心理的背景
万引きは単なる犯罪行為ではなく、深い心理的背景が存在します。
特に陥っている方々は他者からの認知を求めるあまり、
万引きを通じて自分の存在を証明しようとすることがあります。
これは親からのネグレクトや社会的孤立が影響している場合が多いです。
例えばある研究によると万引き犯の中には家庭環境が不安定であったり、
社会的なつながりが薄い人が多いことが示されています。
これにより万引きが一種の「存在証明」として機能することがあるのです。
対策と支援
対策は、社会全体での理解と支援が必要です。
教育やカウンセリングを通じて精神的な健康を促進し、
万引きの予防に努めることが重要です。
また万引き犯に対する社会的な偏見をなくし、
彼らが再び社会に適応できるような支援が求められます。
万引きには様々な要因が考えられ、精神疾患もその一つです。
身近な人が万引きに悩んでいる場合は一人で抱え込まずに専門家にご相談ください。
引用:【独自】「ギャング来た」黒いバンダナで顔を覆いジャケット持ち去る…自己顕示欲による「ストローク飢餓型万引き」か|FNNプライムオンライン