お知らせ

不登校について考える

文部科学省の調査によると昨年度、不登校の状態にある子どもは34万6482人でした。

前年度比で4万7000人余り、11年連続で増加して過去最多となりました。

小学生が13万370人で10年前の5倍、中学生が21万6112人で10年前の2.2倍、

それぞれ増えています。

高校生も3年連続で増加し6万8770人でした。

この数字は、学校に行けない子どもたちがどれほど多いかを示しています。

学校に行けない理由は色々です。

精神的な問題が大きな要因となっていることが多いのです。

弊社アプリコにも、これまで数多くの学生さんが実習に来てくださいました。

皆さんも一度、足を運んでみてはいかがでしょうか。

そこで今回は不登校について深掘りしてみたいと思います。

不登校の原因は何か?

学校側がいじめを認めていなかった?

認知されたいじめの件数が前の年度よりも合わせて5万件余り増えて過去最多となっています。

内訳は小学校が58万8930件、中学校が12万2703件、

高校が1万7611件、特別支援学校が3324件の合わせて73万2568件。

いじめによる自殺不登校などの「重大事態」と認定された件数も380件余り増えて過去最多の1306件。

その4割近くは「重大事態」と把握するまで学校側が、いじめとして認めていなかったということです。

自殺した児童や生徒は合わせて397人で、過去3番目に多くなっていました。

不登校の状況としては「学校生活に対してやる気が出ない」が32.2%と最多

次いで「不安・抑うつ」が23.1%、「生活リズムの不調」が23%などと続きました。

(※不登校=全国の小中学校で30日以上欠席した児童・生徒)

(数字は10月31日付 信濃毎日新聞社さんより抜粋)

精神疾患との関連性について

不登校の子どもたちの中には、うつ病や不安障害、発達障害などの精神疾患を抱えている場合が少なくありません。

うつ病性障害の中でも「気分変調性障害」は、不登校との親和性が高いとされています。

これらの疾患は、子どもたちの学校生活に大きな影響を与えます。

結果として不登校につながることがあります。

このように精神的な問題が不登校の背景にあることは明らかです。

※気分変調性障害=または「持続性抑うつ障害」とも称されるこの病気は、長期間にわたって比較的軽い抑うつ状態が続くのが特徴です。

  うつ病のように激しい落ち込みや日常生活が全くできなくなるような状態ではありませんが、自分自身や周囲の人も気づきにくいことがあります。

家庭環境 

不登校になりやすい家庭には、いくつかの共通した特徴があります。

例えば親が常にイライラしている、子どもに対して過度な期待をかける、家庭内の雰囲気が暗いなどです。

これらの要因は子どもたちにストレスを与え、学校に行くことを難しくさせます。

また家庭環境が不安定な場合、子どもたちは自分の感情をうまく表現できず結果的に不登校につながることがあります。

家庭のサポートが不足していると、子どもたちは孤独感を感じやすくなります。

学校環境 

学校内でのいじめや人間関係のトラブルも、不登校の大きな原因です。

学校が安全で快適な場所であることが求められますが、現実にはそうでない場合も多いです。

いじめが原因で学校に行けなくなる子どもたちが増えていることは、深刻な問題です。

個人の特性 

不登校の子どもたちには、特定の性格や特性が見られることが多いです。

例えば内向的であったり、感受性が強い子どもは、学校生活においてストレスを感じやすい傾向があります。

独立心の欠如や人間関係の難しさ、強い内向性や高いプライド、感情に敏感であることなどが含まれています。

これらの特性は、子どもたちが学校に行くことをためらう要因となることがあります。

解決策とサポート

どのようにして不登校を解決していくことができるのでしょうか?

まずは専門家のサポートを受けることが重要です。

精神科医やカウンセラーと相談。

適切な治療を受けることで、子どもたちの心の健康を取り戻す手助けができます。

また学校側も柔軟な対応が求められます。

登校しなくても学べる環境を整えること。

家庭訪問を行うことで子どもたちの状況を理解し、サポートすることが大切です。

さらに地域の支援団体やNPOなども活用します。

すると、子どもたちが安心して過ごせる場所を提供することができます。

これにより、少しずつ学校に戻ることができるようになるかもしれません。

まとめ

不登校と精神疾患の関係は非常に複雑です。

より理解深めることで、良い支援が可能になります。

私たちが、この問題に関心を持っています。

子どもたちの心の健康を守るために、できることを考えていくことが大切です。

不登校の問題は、決して個人の問題ではなく社会全体で取り組むべき課題です。

私たちができることは、子どもたちの声に耳を傾け理解支え続けることです。