9月10日は何の日知っていますか?
皆さんは今月10日は何の日か知っていましたか?
それは「世界自殺予防デー」です。
この日、アメリカ合衆国テネシー州ナッシュビルにかかる歩道橋で、自殺を試みようとしていた女性がいました。
それをたまたま見かけた、米国の人気ロック歌手のジョン・ボン・ジョヴィさんが説得したところ無事救出されるという出来事がありました。
ボン・ジョヴィさんはミュージックビデオの撮影のため訪れていたためです。
ここは音楽の“聖地”として世界的に有名で、ライブハウスやスタジオが数多く存在します。
ボンジョヴィさんも、そんな音楽志向だったのではないかと想像します。
彼は今年でデビュー40周年を迎えました。
ニュースでも、かけめぐったので、ご存知の方もいらっしゃったかと思います。
自殺をするには、それなりの動機がありますよね?
借金なのか、精神的に追い詰められていたのか、色々な想像がふくらみます。
ここでは精神疾患を抱える人の自殺に関する現状から解説してみます。
精神疾患を抱える人の状況は
日本も世界的に見て自殺が多い国のひとつです。近年は減少傾向にあるものの、依然として深刻な問題です。
また精神障害を患う方が自殺に至る原因は、非常に複雑で、個々のケースによっても異なります。
精神に障害を抱えた者にとっての自殺は、決して個人の問題ではなく、社会全体で解決していくべき問題だと思っています。
うつ病や双極性障害などの精神疾患
これらの疾患は、強い絶望感や無力感、意欲の低下を引き起こし、自殺の恐れが高まります。
幻聴や妄想などの症状
幻聴で自殺をうながされる、妄想によって自分や周囲の人々が危険にさらされていると感じるなど、自殺行動につながることもあるのです。
治療へのアクセス
適切な治療を受けられなかったり、経済的な理由で治療を中断せざるを得られなかったり、治療への道のりが困難な場合、自殺リスクが高まるの可能性も否定できません。
社会的な孤立
家族や友人との関係がうまくいかず孤独を感じている場合、自殺するリスクが高まります。
否定的なイメージや偏見
精神疾患に対する偏見や差別により、周囲から理解を得られず、孤立感を深めてしまうことがあります。
精神障害者の自殺を防ぐためには
早期発見と治療
精神疾患の早期発見と、それに合わせた適切な治療が重要です。
社会的な支援
精神疾患を抱える人が安心して暮らせるような社会環境を整えることが大切です。
否定的なイメージや偏見の解消
精神疾患に対する理解を深め、偏見や差別をなくすための啓発活動が求められます。
自殺予防対策の強化
自殺ホットラインの充実や、自殺予防に関する教育の推進など、自殺予防対策を強化する必要があります。
つらいと感じているなら、一人で悩まずに誰かに相談してください
いのちの電話 0570-783-556
よりそいホットライン 0120-279-338
自殺に関する現状は
年間約80万人が自殺
世界保健機関(WHO)の報告によると、年間約80万人が自殺で命を落としています。
これは40秒に1人が自殺している計算になるそうです。
若年層の自殺が問題
特に若年層の自殺が大きな問題となっており、世界の若者の主要な死因の一つに挙げられています。
自殺の原因
自殺の原因は複雑です。一概に特定することはできませんが、次のような原因が考えられます。
精神的な問題
うつ病、不安障害、統合失調症など。世界的に見ても精神疾患も同様のようです。
社会的な問題
失業、人間関係のトラブル、経済的な困難といった問題です。
身体的な病気
難病、慢性疾患など。
環境によるもの
災害死などです。
自殺予防のために
早期発見
精神的な問題を抱えている人を早期に発見し、適切な支援を行います。
相談体制の充実
悩みを抱えた人が気軽に相談できる体制を整備します。
社会的な支援
失業対策、経済的な支援、住居の確保など、社会的な支援を強化します。
自殺に関する知識の普及
自殺について正しく理解し、自殺を予防するための知識を普及させます。
メディアの役割
報道に際しては衝撃的な表現を避け、自殺を美化しないようにします。
命をつないで希望を灯す
自殺予防に関する意識を高めるための国際的な取り組みです。
この日に合わせて世界中の国々で様々なイベントやキャンペーンが行われます。
自殺の悲しみをなくし、すべての人の心の健康を促進することを目的としています。
なぜ世界自殺予防デーが重要なのか?
自殺を未然に防ぐためには、自殺についてオープンに話し合い、正しい知識を持つことがとても重要です。
世界自殺予防デーは
「自殺についてタブー視せず、積極的に話し合う雰囲気を作っていこう」
「自殺のサインを見つける方法を学んでいこう」
「心の健康の大切さを認識しましょう」
「自殺予防のための支援サービスについて知って行こう」
ーといった機会を提供しています。
あなたは何ができますか?
私たち一人ひとりにできること
世界自殺予防デーは自殺を未然に防ぎ、すべての人の心の健康を促進するための重要な機会です。
私たち一人ひとりが自殺について正しく理解し、周囲の人を大切にすることで、より温かな思いやりの心あふれる社会を作ることができると願いたいです。