精神疾患は過剰な塩分摂取が・・・
マックのフライドポテトって、おいしいよね~!って言ってる、
そこの、あなた!指に付いた塩をなめてる場合じゃありませんよ~!
今回は「精神疾患 塩分の取り過ぎは体に悪いか?」
というテーマでお話ししますよ。
塩分の摂取が健康に与える影響について、
特に精神疾患との関連性に焦点を当ててみたいと思います。
私たちの食生活において、塩分は欠かせない要素なのですが、
過剰摂取は健康に悪影響を及ぼすことが知られています。
特に、精神的な健康に与える影響については、
あまり知られていないかもしれません。
そこで、塩分の摂取がどのように私たちの心と体に影響を与えるのか、
を探っていきましょう。
これは18日付で公開したブログ『「トランス脂肪酸」の危険性とは』
よりも、さらに怖いものなんですよ!
伝統的に塩分摂取量が多い私たち…
塩分の摂取と健康の関係
日本人の食生活において、塩分の摂取量は非常に高い傾向にあります。
日本高血圧学会によると、健康的な塩分摂取量は1日6g未満とされていますが、
多くの人がこれを超えてしまっているんです!
塩分の過剰摂取は、高血圧や心疾患、生活習慣病、
脳卒中などのリスクを高めることが知られています。
特に心疾患は、日本における主要な死因の一つであり、
心臓に負担をかける塩分の摂取は、非常に危険なんです。
過剰な塩分摂取の原因
加工食品の普及
インスタント食品や冷凍食品、惣菜など加工食品には、
保存料や味付けのために多くの塩分が含まれています。
これらの食品は手軽に食べられることから日常的に摂取する人が多く、
結果的に塩分過多になりやすいんです。
外食の増加
外食では家庭料理に比べて塩分濃度が高いものが多く、
気づかないうちに多くの塩分を摂取してしまうことがあります。
特にラーメンや中華料理、洋食など、
味付けが濃い料理は塩分量が多い傾向にあります。
個人の食習慣
塩辛いものが好きで、濃い味付けの料理を好みます。
塩分制限について十分な知識がありません。
減塩の努力が続きません。
ストレスや疲労を感じたときに、
塩分の多い食品を食べてしまいます。
精神疾患と過剰な塩分摂取との関係は?
さて精神疾患と過剰な塩分摂取の直接的な因果関係は、
現時点では明確に解明されていません。
いくつかの研究から両者間に関連がある可能性が示されています。
精神疾患と塩分摂取の関係に関する研究
ストレスと塩分摂取
ストレスを感じている人や、特定の精神疾患を持つ人は、
無意識のうちに塩分を多く摂取してしまう傾向がある
という研究があります。
これは塩分がストレスを軽減したり、
快感をもたらしたりするためと考えられています。
精神疾患と高血圧
多くの精神疾患は、高血圧との関連が指摘されています。
高血圧は、塩分過多が主な原因の一つとして挙げられます。
塩分摂取と脳への影響
塩分は、脳の神経伝達物質に影響を与える可能性があり、
それが精神状態に変化をもたらすという仮説も存在します。
精神疾患と塩分摂取の関係が考えられる理由
自己治療
精神的な苦痛を紛らわせたり、気分転換のために、
塩分の多い食品を食べてしまうことがあります。
薬の副作用
一部の精神科薬剤は、
食欲増進や体液貯留といった副作用を引き起こし、
結果的に塩分摂取量が増える可能性があります。
生活習慣
精神疾患を抱えている人は、運動不足や不規則な生活を送りがちで、
それが間接的に塩分過多につながることもあります。
注意点
因果関係は不明
上記はあくまで研究の一例であり、
精神疾患と塩分摂取の因果関係を断定できるものではありません。
個人差が大きい
精神疾患の種類や、個人の性格、生活習慣などによって、
塩分摂取との関係は大きく異なります。
他の要因も関与
精神疾患の発症には、遺伝的な要因や環境的な要因など、
様々な要因が複雑に絡み合っています。
過剰な塩分摂取がもたらすと…
高血圧
塩分を取り過ぎると、血管内の水分量が増え、血圧が上昇します。
高血圧は脳卒中や心臓病、腎臓病などの原因となります。
動脈硬化
高血圧が続くと動脈硬化が進み、
心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高まります。
腎臓への負担
腎臓は体内の余分な塩分を排出する働きをしています。
塩分を取り過ぎると、腎臓に負担がかかり腎臓病の危険性が高まります。
骨粗鬆症
塩分を多く摂取すると、カルシウムが尿中に排泄されやすくなり、
骨がもろくなって骨折しやすくなります。
なぜ高血圧が問題なのか?
高血圧は、自覚症状がないまま進行することが多く、
放置すると様々な合併症を引き起こす可能性があります。
脳卒中
脳の血管が破れたり、詰まったりすることで起こります。
心筋梗塞
心臓の血管が詰まることで起こります。
腎臓病
腎臓の働きが低下するほか、尿が出にくくなったり、むくみが起こったりします。
大動脈瘤
大動脈がこぶのように膨らむ病気です。
過剰な塩分摂取を防ぐために
加工食品の摂取を控える
なるべく手作り料理を心がけ、加工食品の量を減らしましょう。
外食の回数を減らす
自宅で料理をする習慣をつけましょう。
減塩調味料を使う
塩の代わりに、ハーブやスパイスを使って味付けを工夫しましょう。
食品表示をよく確認する
食塩相当量を比較して、塩分が少ない食品を選びましょう。
減塩のためにできること
調味料の使い過ぎに注意
しょうゆや、みそ、塩などの調味料は少量でも塩分量が多いです。
味付けは薄味を心がけ、
ハーブやスパイスで風味を加えるのもおすすめです。
調味料は、料理の最後に少しずつ足しながら味を調えましょう。
外食時の工夫
外食する際は、メニューを選ぶ際に塩分量を意識しましょう。
揚げ物や炒め物など味付けが濃い料理は避け、
煮物や蒸し料理を選ぶようにしましょう。
ドレッシングやソースは別添えにして、かける量を調整しましょう。
家庭料理の工夫
煮物や汁物は、だしをしっかり取って塩分を控えめにしましょう。
野菜をたっぷり使い、素材本来の味を生かした料理を作りましょう。
塩の代わりにレモン汁や酢、かんきつ類などの酸味を利用しましょう。
カリウムの摂取
カリウムには、体内の余分なナトリウムを排出する働きがあります。
ほうれん草やバナナ、海藻など、
カリウムを多く含む食品を積極的に取りましょう。
減塩習慣を家族みんなで
家族みんなで減塩を意識し、食卓を共に楽しむ時間を大切にしてください。
減塩が難しい方へ
少しずつ減らす!
一度に大幅に減塩しようとせず、少しずつ減らしていくことが大切です。
味覚の変化に注意
味覚は変化するため、最初は薄味に感じることがあります。
専門家に相談する
栄養士や医師に相談することで、
自分に合った減塩方法を見つけることができます。
減塩のメリット
高血圧の予防・改善
塩分を減らすことで、血圧を安定させることができます。
動脈硬化の予防
動脈硬化は、高血圧が原因の一つです。
減塩することで、動脈硬化を予防することができます。
腎臓の負担軽減
腎臓は、体内の余分な塩分を排出する働きをしています。
減塩することで、腎臓の負担を軽減することができます。
高血圧を予防するために
食生活の改善
塩分を控え、バランスの取れた食事を心がけましょう。
運動習慣
定期的な運動を習慣化しましょう。
禁煙
喫煙は高血圧のリスクを高めます。
ストレス管理
ストレスをため込まず、適切なストレス解消方法を見つけましょう。
定期的な健康診断
定期的に血圧を測り、異常があれば早めに医療機関を受診しましょう。
食文化の歴史
食文化の変化
また、日本の食文化はしょうゆや、みそなど、
塩分を多く含む調味料を使うものが多いのです!
伝統的に塩分摂取量が多い傾向にあります。
気候と保存が影響?
高温多湿の気候
日本の気候は高温多湿で、食品が傷みやすい環境です。
塩には強い殺菌作用があり、食品を長期間保存するために、
塩漬けや塩もみといった加工方法が古くから行われてきました。
1冬の寒さ
冬は厳しい寒さとなる地域も多く、
塩分を摂取することで、
体温を維持しようとする傾向があったと考えられます。
2味付け
うま味を引き出す
しょうゆ、みそは食材のうま味を引き出し、
風味を豊かにする調味料です。
塩分は、これらの調味料の旨味を、
際立たせる役割を果たしています。
淡泊な主食
日本の主食であるご飯は、比較的味が淡泊です。
濃い味付けの調味料でご飯を食べることで、
飽きずに食事を楽しむことができるという側面もあります。
3 歴史と文化
農耕文化
農耕文化が発展するにつれて、食生活も多様化し、
様々な調味料が開発されました。
その中でしょうゆや、みそは日本の食文化に深く
根付いていきました。
食文化の伝承
先人たちが築き上げてきた食文化は代々受け継がれ、
現代の食生活にも大きな影響を与えています。
4 その他
地域差
日本の地域によって、食文化や好む味付けは異なります。
例えば、東北地方では塩辛い味付けを好む傾向が
強いと言われています。
現代の食生活
現代では、加工食品の普及や外食の増加により、
さらに塩分摂取量が増加する傾向にあります。
まとめ
過剰な塩分摂取は、色々な健康問題を引き起こす原因となります。
健康のために、日頃から塩分を控えることを意識しましょう。
減塩は、一朝一夕にできるものではありません。
しかし、健康のために、少しずつでも習慣化していくことが大切です。
ご自身のペースで、無理なく減塩に取り組んでみましょう。
精神疾患と過剰な塩分摂取の関係については、
まだ解明されていない部分が多く、今後の研究が期待されます。
もし精神疾患を抱えていて食生活について不安な場合は、
主治医や栄養士に相談することをおすすめします。
これらの情報を参考にしました。
日本高血圧学会のホームページ